幻の馬幻の騎手 (文学のおくりもの 27)
1980刊行。3編の中篇を収録する原著から2編を収録。Old Mortality & Pale Horse, Pale Rider (1939)。
第一次大戦中のインフルエンザを描いた小説としては、おそらくもっとも有名なもの。終戦間際に主人公ミランダがインフルエンザに罹って見た幻覚が、切迫感を持って表現されている。コロラド州デンヴァーで著者が新聞記者をやっていたときの体験を元に書かれたものらしい。手が白い毒蜘蛛に見えるとか、希望もすべて遠ざかって残っているのは激しく燃える微粒子だけとか、クライマックス付近の文章力は圧倒的で、読んでいて息苦しくなる。中篇だが、なるほど深い余韻を残す作品だ。
ここで引用されている黒人霊歌を聴いてみたいんだが、どこかにないかな。
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