ニッポンの境界線
〈境界知〉の提唱者のひとりとして、この本を見逃すわけにはいきません。「太平洋」と「日本海」の境界、「辛口カレー」と「甘口カレー」の境目など、日常の中にひそむ曖昧な概念に、アンケートや調査などでくっきり境界線をつけてみようという企画。雑誌「広告」連載記事とのことで、ネーミングやちょっとしたいいまわしが面白い。マーク・タイラー・ノーブルマン+都恋堂『ちがいの分かれ目』(小学館)よりずっといいです。
確かにウインナーとフランクフルトとボロニアの境界なんて、飲み屋の小話に使えそう。なかでも面白かったのは視覚や味覚などを試す五感系(青と緑の境界、カレーの味の境界)と、風俗・コミュニケーション系(合コンと飲み会の境界、モテるおごり額の境界、脈ありレスメールの境界)。
しかし私はケータイ電話をぜんぜん使わないので、脈ありレスメールの境界には改めてカルチャーショックです。大学生や20代の境界は1時間以内……。「俺、2時間以内に返事がこないと、モチベーションが下がる。(中略)あ、もういいかな、みたいな」と語る大学生男に戦慄。即レスは大学研究者、という印象なんですが。30代なら1日未満まで延長、って、それでも1日かよ!
「こんな程度の額をおごったくらいで、私を口説くつもりなの?」額の境界は4000-5000円、「おごってもらってうれしいな。この人素敵だな」の額の境界は10000円、「そんなにおごっていただいても困りますぅ…」額は13000円だそうです。7000円前後のおごりが好印象、って都会の男たちはそんなに支払っているんですか……。
合コンより飲み会と銘打ったほうが成約率が高いという話に、へぇ〜、なるほど、と声を上げる。








































